古代では、
<ことばに宿ると信じられた霊力がある>
<発せられたことばには内容どおりの状態を実現する力がある>
と信じられていたようです。
また、万葉集に
「しき島の やまとの国に言霊(ことだま)の たすくる国ぞ まさしくありこそ」
とあるように、
ことばには霊が宿っており、その霊の持つ力が実現すると日本人は考えていたのです。
先日、ある新聞にこんな興味深い内容の記事がありました。
【あなたなら、どちらの言葉が心に響くだろうか?】
A, 『ウソをつかないで』
B, 『ウソつきにならないで』
心理学の実験をしたところ、Aはウソが減る効果がほとんどなかったが、
Bは激減したという。
行動より人格のことを言われたほうが身が引き締まるようだ。
『裏切らないで』より『裏切者にならないで』
『私の状況を理解して』より『私の良き理解者になって』
なるほどと思いました。
行動より人格を励ます言葉。
まさに「言葉の妙」に触れた気がします。
就労移行支援施設すずかぜ
施設長・講師 大城 豊